思いがけず遠い昔の出来事がよみがえることがあります。
それは、まるで追憶のオルゴール箱を開けたかのように
とめどなく流れ出して、心を立ち止まらせてしまいます。
その箱は時にパンドラの箱で、あっ!と思ったときには
せっかく忘れていたビターな思い出が飛び出してきたりして。

パンドラさんのようにあわてて蓋を閉めるけど
ざわめくオルゴールの調べが繰り返し頭に響くそんな夜のしじま…
「春」という名の紅茶をいれてみました。
バラの花びらジャムをとかして。BGMはノラジョーンズ。
ときほぐされてゆきます。穏やかですぞ。
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知らないうちに、心のオルゴールはやさしい音色を奏でています。
どこからか季節はずれのそよ風が舞いこんだ気がして
そっと、もう一度オルゴール箱をのぞくと「希望」が静かに輝いていました。